強盗傷害などの裁判 55歳被告に懲役7年の判決 那覇地裁

去年12月、県内のマンションの階段で女性が持っていた紙袋を奪おうとしてけがを負わせたなどとして強盗傷害などの罪に問われた55歳の被告に、那覇地方裁判所は懲役7年の判決を言い渡しました。

名護市に住む與那嶺保被告(55)は、去年12月、県内のマンションの階段で女性に後ろからいきなり抱きつき紙袋を奪おうと、階段から転げ落とすなどしてけがを負わせた上、体を触ったとして強盗傷害や強制わいせつなどの罪に問われました。

これまでの裁判で、被告は「わいせつなことはしていない」などと起訴された内容の一部を否認していて、検察は10年の懲役を求刑し、弁護側は懲役6年が妥当だと主張していました。

15日の判決で、那覇地方裁判所の佐藤哲郎裁判長は「被害者が被害直後から友人や警察官にわいせつ被害を訴えていることは、その供述の信用性を強く補強する事情と評価できる」と述べました。

その上で「強固な犯意に加え強制わいせつにまで及んだ点は強い非難に値するし、傷害の結果自体はそれほど重くはないものの被害者が被った肉体的、精神的苦痛は大きい」として懲役7年の判決を言い渡しました。

判決について被告の弁護士は「控訴するかどうかは本人と話して決める」と話していました。