来月の日米共同訓練 米軍が石垣島に初展開 陸自オスプレイも

陸上自衛隊は、来月、国内で実施するアメリカ軍との共同訓練の詳細を公表しました。
沖縄県では、アメリカ軍が初めて石垣島に展開するほか、陸上自衛隊のオスプレイも沖縄県で初めて飛行するとしています。

陸上自衛隊によりますと、離島の防衛を想定したアメリカ軍との共同訓練は、来月14日から31日にかけて九州・沖縄や北海道で行われ、日米合わせておよそ6400人が参加します。

14日、訓練の詳細を公表し、このうち沖縄県ではアメリカ海兵隊や陸軍が石垣駐屯地に展開し、航空機や艦艇との戦闘を想定してレーダーによる警戒監視を行うということです。

アメリカ軍が石垣島に展開するのは初めてで、規模は合わせておよそ80人だということです。

このほか、那覇駐屯地や石垣駐屯地、与那国駐屯地などを使い、海兵隊と共同の調整所を設けて人員や物資を輸送する訓練などを行うということです。

この中では、隊員が負傷したという想定で、陸上自衛隊のオスプレイに乗せて新石垣空港から鹿児島県の奄美大島を経由して熊本県まで輸送する訓練も行われる予定だということです。

陸上自衛隊のオスプレイが沖縄県内で飛行したことはなく、沖縄県は13日、飛行を自粛するよう要請しています。

陸上自衛隊は「沖縄でのオスプレイの飛行や石垣島での日米共同訓練の実施は、いかなる事態にも備えるという点で意義がある。自治体や住民には今後も丁寧な説明を行っていく」としています。