嘉手納基地周辺の騒音 県が沖縄防衛局に米軍への働きかけ要請

県は、14日、嘉手納基地などの周辺で騒音が増えているとして、沖縄防衛局に対してアメリカ軍側に負担軽減を働きかけるよう要請しました。

アメリカ軍嘉手納基地では、F15戦闘機の退役に伴って去年11月以降、F22戦闘機やF35戦闘機などが相次いで暫定配備されています。

県や市町村の調査によりますと、騒音の回数が増えていて、また、騒音による苦情は本島北部から南部にまで広がっているということです。

こうした中、14日、照屋副知事が嘉手納町にある沖縄防衛局を訪れ、伊藤晋哉局長に対し、アメリカ軍側に実効性のある具体的な騒音の軽減措置をとるように働きかけることや、軍用機が出す低周波音の実態調査や健康への影響評価を行って公表し、環境基準を設定することなどを要請しました。

これに対し、伊藤局長は「航空機騒音は周辺住民にとって深刻な問題だと認識していて、軽減を図ることは重要な課題だ。今後もアメリカ軍側に協力を求めていきたい」などと回答しました。

要請のあと、照屋副知事は「アメリカ軍機による騒音は環境基準を超えていて、周辺住民の生活に大きな影響を与えている。県としては周辺住民の負担軽減のために粘り強く申し入れていく」と話していました。