陸上自衛隊のオスプレイ飛行自粛を 県が沖縄防衛局に要請

陸上自衛隊とアメリカ海兵隊が来月、沖縄などで行う離島の防衛を想定した共同訓練について、沖縄県は13日、陸上自衛隊のオスプレイの飛行を自粛するよう沖縄防衛局に要請しました。

陸上自衛隊は、来月14日から31日までの期間、沖縄や九州の各地で「レゾリュート・ドラゴン」と呼ばれる離島の防衛を想定したアメリカ海兵隊との共同訓練を行うことにしています。

国内での共同訓練としては最大規模で、防衛省は新石垣空港で陸上自衛隊のオスプレイを使った訓練を計画しています。

こうしたなか、沖縄県は「アメリカ海兵隊のオスプレイの事故が相次ぐなか、先月オーストラリアで墜落した事故も原因が明らかになっておらず、県民の不安は一向に払拭されていない」として、県内での陸上自衛隊のオスプレイの飛行を自粛するよう沖縄防衛局に要請しました。

また与那国島での訓練でも、ヘリコプターを可能なかぎり駐屯地内で離着陸させることや、県民生活への影響を最小限にとどめ、必要な情報を提供することも求めたということです。

これについて沖縄防衛局は「能力向上のために必要な訓練であり、オスプレイを使用する場合は安全面に十分に配慮して実施する。ヘリコプターが与那国空港を使用する場合は、民間空港の機能に影響が出ないように配慮する」と話しています。