観光地の情報暗記する負担軽減 バスガイドが動画作成方法学ぶ

バスガイドが観光地を案内するための情報を暗記する負担を減らし、人材の確保につなげようという研修会が那覇市で開かれました。

沖縄観光コンベンションビューローによりますと、バスガイドが、数多くある観光地の特徴や歴史などの情報を暗記するのには数か月かかり、大きな負担となっています。

バスガイドの人材確保が課題となるなか、こうした負担を軽減しようと、車内での説明に代わる動画の作成方法を学べる研修が先月から行われていて、21人が参加しています。

最終日の13日は、参加者がそれぞれ作成した動画を披露しました。

このうち、北部観光バスの喜屋武あずささんが作成した4分半の動画は、今帰仁城跡を訪れる前に乗客に見てもらうためのもので、城の歴史や名所を写真やイラストを交えて紹介しました。

参加者の中には「マウスを触る時間は、何十年持っているマイクを持っている時間と比べて短い」と話す人もいましたが、どの参加者も、耳で聞かせるこれまでのガイドの方法に代わる、目で見てわかるガイドのあり方に挑戦していました。

県内では、修学旅行シーズンなどでバスガイドを県外のバス会社から派遣してもらうケースもあり、沖縄観光コンベンションビューローの下地貴子さんは「特に修学旅行生にはガイドの説明が必ず必要だ。そのためにも働き場所の改革、働きやすさが必要で、今後も取り組んでいきたい」と話していました。