冷却水流出はバルブ閉じてポンプ稼働が原因 ビール会社が発表
ことし6月、名護市のビール工場から冷却水が漁港などに流出した事故の原因について、ビール会社は、冷却水を送るポンプ3台のうち1台のバルブが閉じられた状態でポンプを稼働させたため、配管に亀裂が生じたとする調査結果を発表しました。
ことし6月、名護市東江にあるオリオンビールの工場から、食紅で赤く着色された食品添加物を含んだ冷却水が流出し、一時、近くの川や漁港が赤く染まりました。
会社が6日夜発表した報告によりますと、冷却水を送るポンプ3台のうち1台のバルブが閉じられた状態でポンプを稼働させたため配管に亀裂が生じ、およそ24.8立方メートルの冷却水が漏れ出したということです。
流出による影響については、名護海上保安署から法律で定める基準値以下だったという見解を得ているとしています。
また再発防止に向けて、事故があったポンプの使用を停止し、冷却水が外に出るのを防ぐフェンスを増やしたり、新たに設けたりするなど対策を講じるとしています。
オリオンビールは「創業の地で、流出事故を起こしてしまったという事実を深く受け止め、今後、二度とこのようなことが生じないよう、再発防止の取り組みを徹底して進めます」とコメントしています。