沖縄県の待機児童411人 全国で最多 保育士の確保が課題
保育所などの空きを待つ「待機児童」はことし4月時点で全国で2600人余りと、調査開始以降最も少なくなりましたが、沖縄県は、都道府県別で見ると全国で最も多くなっています。
こども家庭庁によりますと、保育所などの空きを待つ「待機児童」はことし4月の時点で全国で2680人でした。
去年と比べて264人減少し、調査を開始した平成6年以降で最も少なくなりました。
過去最少を更新するのは5年連続です。
都道府県別では、多い順に沖縄県が411人、埼玉県が347人、東京都が286人、兵庫県が241人、神奈川県が222人などとなっていて、沖縄県は全国で最も多くなっています。
県内で待機児童が30人以上だった自治体を見ると、名護市が56人、那覇市が48人、糸満市が35人、読谷村が33人、宜野湾市が32人となっています。
県は「県内全体として保育施設の確保が進んでいる」とする一方、「地域によって需要と供給のミスマッチもあり、依然として保育士の確保が大きな課題となっている」としています。
またこども家庭庁は、自治体と連携しながら受け皿の確保に向けた支援などを続けるほか、今後は保育所や保育士の持つノウハウを活用した子育て支援の取り組みを地域の中で行うなど、保育所などの多機能化も進めていくとしています。