がん患者でも使いやすい帽子づくりを学ぶ講習会 石垣市の高校

がんの治療で髪が抜ける悩みを抱えた人たちでも使いやすい、綿でできたTシャツを使った帽子の作り方を学ぶ講習会が、石垣市の高校で開かれました。

帽子づくりを学んだのは、石垣市の県立八重山高校の生徒12人で、6日は県立八重山病院でがん患者の看護にあたる看護師3人が講師として招かれました。

生徒たちは、看護師から綿でできたTシャツやタオルなど柔らかい素材で作られた帽子は肌への刺激が少なく、抗がん剤治療の副作用で抜けた髪の毛が帽子の中にとどまることで、ショックを和らげ心のケアにもつながると説明を受けました。

その後、生徒たちはTシャツを使った帽子作りに挑戦し、裁断したり、ミシンを使って縫い合わせりして15分ほどで完成させました。

参加した女子生徒は「がんで悩んでいる患者さんに自分にもできることがあるんだと知ることができてよかった」と話していました。

講師を務めた看護師の崎原友美子さんは「どんな小さなことでも患者さんのためにできることがあるということを分かち合いたかった。真剣に耳を傾け純粋に向き合ってくれたので力をいただきました」と話していました。

生徒たちは今後、クラブ活動の中で帽子作りに取り組み、病院に提供していくことにしています。