辺野古工事 自民県連 県の敗訴受け知事に工事の承認求める

自民党沖縄県連の幹部らは、6日、玉城知事と面会し、普天間基地の移設先である名護市辺野古での工事をめぐる裁判で県が敗訴したことを受け、速やかに工事を承認することなどを求めました。

自民党沖縄県連の島袋幹事長ら5人は、玉城知事が、今月、スイスの国連人権理事会で演説を行うことを受けて、6日、県庁で玉城知事と面会し、文書を手渡しました。

この中で自民党沖縄県連は、普天間基地の移設先である名護市辺野古での工事をめぐる国との裁判で、県が敗訴したことを受けて、「行政権の一翼を担う地方公共団体の長たる知事は確定判決に従って速やかに申請を承認すべきだ」とした上で、国連人権理事会では、国内法の秩序をないがしろにするような言動は慎むよう求めています。

これに対し、玉城知事は判決への対応については弁護団などを交えながら検討しているとした上で「人権理事会での発言については我々としても誤解を招くことがないように言葉は尽くしていきたい」と述べました。

面会のあと県連の座波政調会長は記者団に対し「『不当な裁判だ』と言って沖縄の人権や地方自治がないがしろにされていると国際世論に訴えるべきではない」と述べました。