対馬丸の犠牲者や沖縄戦で亡くなった生徒などを追悼する慰霊祭

先の大戦で亡くなった7600人あまりの児童・生徒や教職員を悼む慰霊祭が26日、那覇市で行われました。

この慰霊祭は、昭和19年8月にアメリカ軍の潜水艦に撃沈された「対馬丸」の犠牲者や、沖縄戦で学徒として動員され、亡くなった生徒など、7600人あまりを追悼するため、県教育会館が毎年開いています。

70回目となることしの慰霊祭には、遺族などおよそ40人が参列しました。

県教育会館の木本邦広会長が「沖縄戦の実相を決して風化させてはならない。これからも平和や人権を大事にする教育を進めていきます」とあいさつしました。

参列者は、犠牲者ひとりひとりの名前が掲げられている祭壇に花を手向け、平和の祈りを捧げました。

そして、沖縄戦の悲しみを伝え、平和への願いが込められた「月桃」を、作詞・作曲した海勢頭豊さんとともに歌いました。

80代の女性は「再び沖縄に戦争が来そうな感じがしていて、子どもたちに二度と戦争体験をさせないために戦争の恐ろしさ怖さをしっかり聞いて平和を祈ってほしいです」と話していました。

90代の女性は「戦争は心も体も命まで奪う。絶対に戦争は起こしてはならず、人間だから話せばわかる。外国との交流、平和交流をしてほしい」と話していました。