伊良部島 漁港の県有地で無許可建設 “漁協前組合長の独断”

宮古島市の伊良部島の漁港にある県有地で、県の許可を得ないままマリンレジャー用施設の建設が進められていることについて地元の漁業協同組合が会見を開き、漁協の理事会も認めておらず辞職した前の組合長が独断で進めたものだと説明しました。

この問題は、先月ごろから伊良部島の佐良浜漁港にある県有地で、県の許可を得ないままシャワーやトイレといったマリンレジャー用施設の建設が進められているものです。

伊良部漁業協同組合は22日会見を開き、県だけでなく漁協の理事会も承認していなかったため、コンクリートを流し込む工事をやめるよう求めたものの、当時の組合長が「建築工事届」に漁協の組合印を押し、工事を強行したと説明しました。

その後、この組合長は組合印を不正に使用したなどと理事会から指摘を受け、辞任したということです。

監査役にあたる伊良部漁業協同組合の猪澤也寸志代表監事は「伊良部漁協と建設業者とは連絡が取れていない。県は粛々と撤去命令を出して注意、警告、撤去する方針を固めているので、伊良部漁協としてもそうして欲しい」と話していました。