琉球大学で高校生が医学部の体験授業

県内の高校生が医学部の学生が取り組む実験などに挑戦する体験授業が、西原町の琉球大学で行われました。

体験授業は医療従事者を目指している県内の高校生を対象に琉球大学医学部が毎年、行っているもので、ことしは沖縄本島と先島諸島から合わせて17人が参加しました。

初めに筒井正人医学部長が「医師や看護師などは人から頼りにされる職業です。ぜひ、琉大医学部に来てください」と呼びかけました。

このあと、高校生たちはグループに分かれて遺伝子情報を持つDNAを増幅させることができるPCR法を使った実験に挑戦しました。

微量の液体を量る器具・マイクロピペッターの使い方を学び、1ミリリットルの1000分の1に当たるマイクロリットル単位のわずかな溶液を吸い上げるなど講師の助言を受けながら慎重に取り組んでいました。

先島諸島から参加した4人の生徒の航空運賃は大学の取り組みに賛同する企業がまかなっているということです。

宮古高校1年生の男子生徒は「学ぶことがたくさんありました。支援してもらっている分も頑張りたいです」と話していました。

八重山高校2年生の女子生徒は「離島医療に従事したいです。医師になりたいという漠然としていた目標が具体的になりました」と話していました。

体験授業は22日も行われます。