座礁貨物船 台風の影響で船体割れる 撤去終了は3か月遅れに

石垣島沖合の国内最大のサンゴ礁が広がる海域でことし1月に座礁した中国の貨物船が台風6号の影響で船体が2つに割れたことなどを受け、15日撤去作業を行う業者などによる説明会が行われ、作業の終了が当初より3か月遅れ来年5月になる見込みであることが明らかになりました。

パナマ船籍の中国の貨物船「シンハイズー2」(8461トン)は、ことし1月、石垣島の沖合の国内最大のサンゴ礁海域で国立公園に指定されている「石西礁湖」で座礁しました。

撤去作業が進められていましたが、今月、台風の影響で船体が中央部から2つに破断し、船尾部分が横倒しになったほか積み荷のウッドチップが新たに海に流出しているのが確認されました。

15日は県の八重山合同庁舎で作業を請け負っているサルベージ会社などによる説明会が行われ、国や県、石垣市、それに竹富町などの関係者およそ30人が集まりました。

説明会は非公開で行われましたが会社からは撤去作業が終了するのが当初予定していた来年2月から来年5月に先送りになる見通しだとの説明があったということです。

船尾部分が傾き当初の予定より解体に時間がかかるということです。

また、海に流出したウッドチップは、フレコンバッグと呼ばれる大型の袋およそ1550袋が回収されたということです。

これまでのところ特段大きな環境への影響は確認されていないということです。