那覇と久米島間に高速船 来年4月定期運航目指す 民間会社

那覇と久米島の間で高速船の就航を進める会社が14日、記者会見を開き、来年4月に定期航路の運航開始を目指すことを明らかにしました。

那覇と久米島の間で高速船の就航を目指すのはことし6月に設立された「久米島オーシャンジェット」で、14日、大道敦社長などが那覇市で記者会見を開きました。

それによりますと、福岡市の博多と韓国のプサン(釜山)の間で運航していた高速船を購入し、220人程度が乗れるよう座席を増設したうえで、来年4月から1日2往復の運航を目指すということです。

現在、那覇と久米島の間にはフェリーの定期便がありますが、高速船が導入されれば所要時間はおよそ3分の1の60分ほどに短縮される見込みだということです。

久米島町によりますと、高速船の導入をめぐっては町や地元の商工会、船会社などが委員会を設置して検討を行っていますが、去年3月、採算が取れず導入は厳しいという結論が出ていたということです。

大道社長は、委員会の結論を受けて民間による参入を進めることにしたと説明したうえで、「久米島の人口が減少する中で高速船の導入で経済の活性化が期待できる。観光客を現在の10万人から最終的に30万人まで増やし、観光業や水産業が発展する魅力ある久米島にしたい」と話していました。