沖縄県 離島のタクシー運賃 14日から値上げ

県内の離島のタクシー運賃は14日から値上げされ、多くのタクシーで普通車の初乗り運賃の上限がこれまでの470円から500円に引き上げられました。

14日から値上げになるのは宮古島や石垣島などの離島のタクシー運賃で、普通車の初乗り運賃の上限がこれまでの1.167キロメートルあたり470円から1.136キロメートルあたり500円になります。

また、走行距離ごとの加算運賃についても、336メートルあたり60円から463メートルあたり100円に改められます。

石垣市にあるタクシー会社の事務所では、改定された金額が適用される午前5時前に、運賃「500円」と表示されたステッカーに貼り替える作業が行われました。

今回の値上げは、運転手の労働条件の改善や新型コロナや燃料価格の高騰などで悪化したタクシー会社の経営基盤の立て直しのために行われ、この地域では平成28年以来7年ぶりとなります。

沖縄県ハイヤータクシー協会の伊良皆高司八重山支部長は「値上げによって売り上げのアップ、乗務員さんの給料のアップにつながると思う。最近の物価や燃料の高騰などに伴って値上げしたことを利用者の皆さんにも理解していただきたいと思っています」と話していました。

新石垣空港で乗客を待っていたタクシーの運転手は「朝いちばんで乗車した観光客はしかたがないと納得していました。地元の人は慣れるまで時間がかかるのではないかと思います」と話していたほか、別の運転手は「値上げはうれしい反面、お客さんが来るのか不安もあります。お客さんがいっぱい来ることを期待しています」と話していました。