歩いて旅を 「道標」 沖縄本島最北端の辺戸岬に設置

歩いて旅することの普及に取り組んでいる団体が、10日、起点と終点を示す記念の「道標」を沖縄本島最北端の辺戸岬に設置しました。

これは、全国各地を歩いて旅することの普及に取り組んでいるNPO法人「日本ロングトレイル協会」が設置したもので、10日、沖縄本島の最北端となる国頭村の辺戸岬で除幕式が行われました。

式典ではまず、国頭村の知花靖村長が「国頭村には希少な生き物や植物があり世界に誇れる森です。今回、道標が設置されることで多くの人が訪れることを期待します」とあいさつし、関係者で除幕を行いました。

「道標」は高さ1メートル、横1.5メートルあり、琉球石灰岩でできていて、「沖縄から北海道までをつないだ全長1万キロメートル ロングトレイルです」と記されています。

日本ロングトレイル協会では、今後、沖縄から北海道まで船を経由しながらつなぐ、およそ1万キロのルートを設定し、多くの人が歩くことで地域の観光活性化につなげたいとしています。

日本ロングトレイル協会の節田重節会長は「この道標によって歩くことが好きな人にとって、沖縄がシンボリックになると思う。既存の登山道や自然の遊歩道を歩いて旅することで、全国の歴史や文化の魅力を知ってほしいです」と話していました。