ゆいレール 新たに導入の3両編成モノレール 出発式

沖縄都市モノレール=ゆいレールは、開業から20年の節目を迎えた10日、車両を1両増やした3両編成が導入され、浦添市内の駅で出発式が行われました。

ゆいレールの始発駅になっている浦添市のてだこ浦西駅では、2時間以上も前から多くの人が並んで、3両編成の車両の出発を待っていました。

列の先頭にいた金武町の親子連れの父親は「息子がモノレールが好きなので一緒に来ました。3両になった姿を早く見たいです」と話していました。

また、愛知県から母親の実家がある沖縄へ4年ぶりに遊びに来たという小学5年生の男の子は「これまではなかった真ん中の車両に乗りたいです」と話していました。

那覇市に住む30代の女性は「子どもたちと遊びに行くときによく利用しますが、最近の混み具合が気になっていました。通勤で毎日利用する夫とともに混雑の解消を期待します」と話していました。

午後1時になると、駅のホームで地元の幼稚園児40人を招いてセレモニーが開かれ、園児や関係者がくす玉を割ると、「祝3両車両運行開始」という垂れ幕がお目見えしました。

モノレールの浦添市までの延伸などに取り組んできた、NPO「沖縄都市モノレール延伸・利用促進協議会」の末吉哲副理事長は「みなさんが大人になった時、県内のあちこちにモノレールが走っていてほしいです。その思いをみなさんに託します」とあいさつしました。

このあと、3両編成のモノレールが到着し、子どもたちは真ん中の車両に乗り込んで、車窓から笑顔で手を振っていました。

3両で走るモノレールの編成数は当面は2本だけですが、今年度中に4本に増やすということです。

さらに、来年度以降は2両の車両を3両に変えていき、再来年度までに9本まで増やすということです。