車エビ養殖場などにも被害 被害額は少なくとも5000万円

漁業関連の施設や建物にも被害が出ています。
沖縄県車海老漁業協同組合によりますと、県内では3か所の施設が台風による被害を受けていて、被害額は少なくとも5000万円に上るということです。

このうち海岸近くにある南城市の車エビの養殖場では高波が堤防を乗り越え、養殖池に流れ込みました。

このため、冬の出荷に向けて4つある池の1つにまとめていた小さなエビが他の池に散らばってしまったほか、海から魚が入り込むなど養殖ができない状態になっているということです。

また、近くの倉庫の中にあったおよそ1000万円分の冷凍の車エビや梱包資材、それに電気設備にも海水につかる被害が出て会社の人たちが片づけの作業に追われていました。

板馬養殖センターの照喜名朗代表は「これほどの被害は想定していなかった。冬のお歳暮用の車エビの出荷も難しいと思う。今後、どのように復旧するのか考えていきたい」と話していました。