県災害対策本部会議「台風6号 農作物だけで被害10億円超」

沖縄県は台風6号に関する災害対策本部の会議を開き、農作物の被害だけで10億円を上回る見通しであることが報告されました。
県は関係機関と連携し被害の調査を続けるとともに、早期の復旧に向けた支援に取り組むことにしています。

沖縄県は8日、4回目となる災害対策本部の会議を開き各部局から被害や復旧の状況などが報告されました。

農林水産業の被害では、農作物の被害額が10億円を超える見通しであることが報告されました。

さとうきびの被害が大きく、およそ9億円を占めているということです。

県によりますと農業施設や漁業施設などへの被害はまだ明らかになっておらず、農林水産業全体の被害額はさらに増える見通しだということです。

県は農家や漁業者のための相談窓口を設置して、復旧に向けた資金繰りなどの相談に応じています。

このほか県内9つの自治体で確認された断水は伊是名村と国頭村を残すのみとなっていて、国頭村では8日中に復旧する見込みだということです。

対策本部は8日で解散され、玉城知事は会議の最後に「台風シーズンはまだ終わっていない。今後も強い勢力の台風が沖縄に接近する可能性があるので県民の皆さんには被害防止への取り組みをお願いしたい」と述べました。