沖縄 船での輸送が徐々に再開

台風6号の影響が長期化し、特に離島で物資が不足する状況が起きる中、7日夜、那覇から石垣島と宮古島へ向けて、物資を輸送する船がおよそ1週間ぶりに出航したほか、8日も本土から那覇に物資を運ぶ船が到着し、船での輸送が徐々に再開しています。

7日夜、再開したのは、那覇と石垣島、宮古島を結ぶ便を運航している「南西海運」です。

那覇市港町にある那覇新港では石垣島と宮古島へ向けた2隻の船に、荷物を運ぶコンテナがクレーンで次々と積み込まれました。

そして、午後8時すぎに、2隻の船は相次いで出港していきました。

台風6号の影響で、この海運会社では先月30日の便を最後に欠航が続き物流がストップする状況になっていて、およそ1週間ぶりの運航となりました。

また、8日は本土と那覇などを結ぶ便を運航する「琉球海運」の船が、那覇新港に到着しました。

本土からの荷物を載せた船の那覇新港への入港は先月30日が最後で、こちらもおよそ1週間ぶりとなりました。

このほか、那覇から石垣島と与那国島に向かう便を運航する「崎原海運」も8日から再開したということで、船での輸送が徐々に再開しています。

ただ、離島に物資を送り出す沖縄本島でも物不足が続いていることから、各海運会社からは先島諸島での先行きは楽観視できなという意見も出ています。

【今後の船の入港は台風6号の進路しだい】
このうち琉球海運では、先月末に大阪や博多を出港し、東シナ海などで退避していた3隻が8日午前、那覇港の新港ふ頭に入りました。

船会社によりますと、今後の船の入港の見通しは九州に接近している台風6号の進路しだいということで、琉球海運の堀圭介さんは「台風を避けるため熊本の沖合で避難させている船があるが、事前の予想と異なって台風が九州の西側に向かっているため、入港はもう少しあとになる。なるべく船を止めず、少しでも貨物が早く届くよう取り組んでいきたい」と話していました。