台風6号の影響で県内に大きな被害 2人死亡95人けが

台風6号の影響で大きな被害が出ています。
NHKが警察や消防に取材したところ、これまでに県内では2人が亡くなったほか、95人がけがをしました。
また、県の調査で、農林水産業の被害額は速報値で5億5000万円あまりにのぼっています。

台風6号の影響で、県内では6日、線状降水帯が発生し、各地で土砂崩れが起きたほか、道路が冠水するなどの被害も相次ぎました。

台風6号は、先週のはじめごろからおよそ1週間にわたって県内各地に被害をもたらし、今月1日には大宜味村で90歳の男性が倒壊した車庫のトタン屋根の下敷きになり亡くなったほか、うるま市では、89歳の女性が夜間に停電した家の中でろうそくを使用していたところ、火事になって住宅が全焼し、やけどをして死亡しました。

NHKが警察や消防に取材したところ、けが人はこれまでに95人に上っています。

建物の被害も起きていて、県によりますと、これまでに半壊が沖縄市で4棟、一部損壊が宜野湾市や久米島町などで10棟、床上浸水が沖縄市やうるま市などであわせて6件、床下浸水は恩納村で2件確認されています。

また、県は、台風6号による農林水産業の被害について調査を進めていて、6日、久米島を除く県全域での被害額の見込みを速報値として発表しました。

それによりますと、被害額は5億5000万円あまりにのぼっていて、内訳は、サトウキビが4億7000万円あまり、オクラやゴーヤーなどの野菜が6300万円あまり、マンゴーやパイナップルなどの果樹が890万円あまりなどとなっています。

この中には、久米島や、各地の農業用施設や水産関係の施設の被害などは含まれていない上、台風6号の再接近による被害も入っていないため、被害額はさらに増える見通しです。