医療的ケア児の受け入れ再開 人工呼吸器の充電にも対応

台風6号の影響で閉鎖していた、医療的ケアが欠かせない子どもたちを支援する那覇市の施設が再開し、台風の最接近による停電に備えて、利用者が人工呼吸器のバッテリーなどを無料で充電できる対応を4日から始めました。

那覇市の施設では、難病などで人工呼吸器やたんの吸引器などが欠かせない子どもたちを主に訪問看護で支援しています。

2日は、台風6号が接近したため、施設の閉鎖を余儀なくされましたが、県内で停電が相次ぐ中、人工呼吸器のバッテリーが減って救急搬送され入院した利用者もいたということです。

再び、台風が接近するのを前に、一時預かりのためのベッドを1床増やして6床にし、家庭の状況を踏まえて優先度の高い子どもたちから宿泊で受け入れるということです。

施設1階の電源を開放し、24時間充電の要請に応じることにしていて、医療的ケア児だけでなく、高齢者など在宅で医療機器を使う人たちに早めの充電を呼びかけています。

4日から受け入れることになった6人の中には、蓄電池の残量が30%を切ったり、充電をするために各地を転々としたという子どももいて、家族からは再開に安堵の声が聞かれました。

一般社団法人「Kukuru」の鈴木恵代表理事は「子どもたちだけでなく、高齢者や成人の患者など近くで在宅療養をしている人だれでも充電にきてほしい。北部や離島の人も近くの大きな病院や施設には必ず充電の設備が用意されているので、かかりつけ・最寄りの病院に問い合わせて欲しい」と話していました。