米軍那覇軍港移設計画で防衛省がボーリング調査の入札を開始

アメリカ軍那覇軍港を浦添市の沖合に移設する計画で、防衛省は、移設先の地盤を調べる「ボーリング調査」を行うため、受注業者を選ぶ入札の手続きを4日から始めました。

アメリカ軍那覇軍港は、平成7年の日米両政府の合意に基づき、浦添市の西海岸の沖合に移設される計画で、国や地元自治体などで作る協議会は去年10月、防衛省が示した、沖合におよそ49ヘクタールのT字型の埋め立て地をつくり、陸地と橋でつなぐ案で移設を進めることを確認しています。

こうした中、移設先の地盤を調べる「ボーリング調査」を行うため、4日午前、受注業者を選ぶ入札の手続きを始めました。

10月に業者が決定し、調査の期間は令和9年3月15日までとされています。

移設計画をめぐり、防衛省はことし6月、埋め立てなどの工事が周辺環境に及ぼす影響を調べるため、調査を実施する業者と契約を結ぶなど、工事の開始に向けたさまざまな手続きが進められています。

一方、移設計画に反対する声も根強くあり、埋め立て中止を呼びかけるオンライン署名に3万4200人が賛同しています。

県によりますと、移設工事が完了し、那覇軍港が返還されるのは早くても16年後と見込まれています。