台風6号 非常に強い勢力維持 宮古島地方に最接近へ

大型で非常に強い台風6号は、非常に強い勢力を維持して久米島の西南西の海上を西寄りに進んでいて、2日夜の始めごろにかけて宮古島地方に最も近づく見込みです。
沖縄地方では3日にかけて暴風や高潮、それに土砂災害に厳重に警戒してください。

気象庁によりますと、大型で非常に強い台風6号は、2日午後8時には、久米島の西120キロの海上を1時間に約10キロの速さで西北西へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、中心から220キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

この時間、沖縄本島地方の全域と宮古島地方が台風の暴風域に入っています。

沖縄本島地方では猛烈な風が吹いていて、最大瞬間風速は、渡嘉敷島で2日午後0時46分に50.4メートルと8月としては観測を始めてからもっとも強く吹いたほか、久米島町の久米島空港で午後7時49分に42.2メートル、南城市で午後7時47分に33.6メートルを観測しています。

また、台風周辺の発達した雨雲がかかり、午後8時までの24時間に那覇空港で299.5ミリ、読谷村で265ミリ、本部町と名護市で264ミリと本島各地で200ミリを超える雨を観測しました。

これまでの雨で那覇市、糸満市、豊見城市、南城市、八重瀬町と、北部の国頭村では、土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されています。

台風は今後も勢力を維持したまま西寄りに進み、宮古島地方には2日夜の始めごろにかけて、八重山地方には3日未明に最も近づく見込みです。

3日に予想される最大風速は、沖縄本島地方と先島諸島で30メートル、大東島地方で15メートル、最大瞬間風速は沖縄本島地方と先島諸島で45メートル、大東島地方で25メートルです。

特に先島諸島では、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。

沖縄地方の海上はうねりを伴って波が高く、3日の波の高さは沖縄本島地方で11メートル、先島諸島で10メートルの猛烈なしけ、大東島地方で5メートルのしけと予想されています。

沖縄本島地方と先島諸島では3日にかけて、多い所で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込みで、3日午後6時までの24時間に予想される雨の量はいずれも200ミリとなっていて、雨雲の発達の程度によっては4日以降も警報級の大雨となるおそれがあります。

さらに台風の接近と大潮の時期が重なるため、沖縄地方では今月6日ごろにかけて潮位が高くなり、台風の進路等によっては、6日ごろにかけて警報級の高潮になる見込みです。

台風は東シナ海で速度が遅くなる見込みで、沖縄地方では今月5日以降も影響が長引くおそれがあります。

気象台は3日にかけては暴風や高潮、それに土砂災害に、4日にかけては高波に厳重に警戒し、低い土地の浸水河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけています。