市民グループがPFOS問題で国連欧州本部を訪れた活動報告

県内のアメリカ軍基地周辺で国の暫定的な指針値を超える値が検出されている、有機フッ素化合物=PFOSなどの問題を訴えるため、国連のヨーロッパ本部を訪れた市民グループが、26日、宜野湾市で活動報告を行いました。

有害性が指摘される有機フッ素化合物=PFOSとPFOAは、県内のアメリカ軍基地周辺の河川や地下水などから国の暫定的な指針値を超える値が相次いで検出されています。

アメリカ軍普天間基地周辺でこの問題について取り組んでいる市民グループ「宜野湾ちゅら水会」は、26日、宜野湾市で会合を開きました。

この中で、メンバーの照屋正史さんは、今月17日からスイスにある国連のヨーロッパ本部を訪れ、人権関連の専門家による会合で演説したことなどを報告し「基地内での調査が日本とアメリカの合意で認められているのに、沖縄県のアメリカ軍は調査をさせていないので、国連が何らかの措置でアメリカ軍に調査を認めさせて欲しいと訴えてきた」と説明しました。

このほか、演説だけでなく、個別に説明する機会もあったということです。

今後、グループでは、大学などで国連の活動内容について講演会を行うほか、国や県に対して問題の改善に向けた要請を行っていく予定です。