沖縄県に住む日本人の人口 1973年以降初めて減少

ことし1月1日現在の沖縄県に住む日本人の人口は去年よりも3300人あまり減って、およそ146万4300人となり調査の対象となった、1973年以降初めて減少しました。

ことし1月1日現在の住民基本台帳をもとに総務省がまとめた、国内に住む日本人の人口は1億2242万3038人で、去年の同じ時期と比べて80万523人減り、14年連続の減少となりました。

沖縄県に住む日本人の人口も146万4301人となり、去年の同じ時期と比べて3305人減って、調査の対象となった本土復帰翌年の1973年以降、初めて減少しました。

去年の調査では沖縄県だけ人口が増えていましたが、ことしは減少に転じたため初めて47都道府県すべてで減りました。

一方で、県内でも、八重瀬町は3年連続で人口が増加していて、ことしは去年よりも447人増えて3万2438人となりました。

八重瀬町は、新築アパートの増加など住環境の整備が進んでいることや、子育て世帯への支援が充実していることなどが影響しているのではないかと分析しています。

県の企画調整課の担当者は、「コロナ禍の行動制限などが影響している可能性も考えられる。一方で、沖縄県は全国と比較して所得が低く、非正規雇用も多いなど経済的に厳しい現状もあるので今回の減少が一過性のものなのか、注視していきたい」としています。