黒糖とOIST開発のコメを使ったクラフトビールが製品化

フードロスなどの問題の解決につなげようと、伊江島産の黒糖とOIST=沖縄科学技術大学院大学などが開発した新種のコメを使ったクラフトビールが、このほど製品化されました。

このビールは、農業に関する技術や経営革新を支援する東京の団体が、フードロスなど農業の問題の解決につなげようと作る「異端児エール」の第2弾として製品化されました。

原料には需要の減少で在庫が過剰になるという問題に直面している県産の黒糖のうちよりコクが深い伊江島産が使われていて、黒ビールになっています。

また、OISTが研究開発を進めてきた血糖値の上昇を抑える働きがある新種のコメ「ちゅらおとめ」も使われています。

その結果、ビールにも血糖値の上昇を抑える働きがあるかは分からないものの、伊江島の黒糖とちゅらおとめが加わって、普通の黒ビールよりキレがありスッキリとした味わいに仕上がったということです。

JAおきなわの前田典男理事長は「黒糖に関心を持ってもらい離島産業の大切さを感じてもらえる商品になってほしい」と話しています。

このクラフトビールは沖縄本島と伊江島、それに久米島にあるJAおきなわのスーパー6店舗などで販売されています。