伊江島 戦争体験者が証言 ドキュメンタリー映画 上映

沖縄戦で激戦地の1つとなった伊江島の戦争体験者の証言を集めたドキュメンタリー映画の無料の上映会が24日、伊江村で開かれました。

上映されたドキュメンタリー映画「にげるは生きる」は、「沖縄戦の縮図」と言われる住民を巻き込んだ悲惨な戦闘が行われた伊江島の戦争体験者の証言をまとめたものです。

「復帰っ子」と呼ばれる、沖縄が本土に復帰した昭和47年生まれのメンバーなどで作る団体「結515」が中心となって製作しました。

作品では、当時小学2年生から18歳までの8人の男女が、先祖が眠る墓の中に身を隠し日中は外に出られなかったことや、昼夜を問わず空襲や艦砲射撃を受けたことなど自身の戦争体験を語っています。

会場に詰めかけた人たちは、体験者が証言する様子をじっと見入っていました。

証言者の1人、内間亀吉さん(85)は「映画を通して戦争は恐ろしく、やってはいけないことだということを子どもたちに知ってもらいたいです」と話していました。

「結515」の比嘉盛也代表理事は「6日間で2人に1人が亡くなった島の体験者の戦争へのメッセージを周りの人に伝えたいと製作しました。親が守ってくれて助かったという話をぜひ見てもらいたいです」と話していました。

来月27日には、宜野湾市のコンベンションセンターでも無料の上映会が開かれる予定です。