「沖縄のガンジー」阿波根昌鴻の写真展開催 本部町

伊江島で平和運動を続け「沖縄のガンジー」とも呼ばれた阿波根昌鴻が、島内の状況などを撮影した写真の展示会が本部町で開かれています。

本部町出身の阿波根昌鴻は、アメリカ軍による伊江島の土地の強制収用に非暴力で抵抗を貫いたことから「沖縄のガンジー」とも呼ばれ、101歳で亡くなるまで基地のない平和な世の中の大切さを訴え続けました。

写真展はもとぶ文化交流センターで開かれていて、阿波根昌鴻が1955年から1960年代にかけて撮影した500点あまりの写真が展示されています。

このうち、「米軍に告ぐ。土地を返せ」などと書かれた看板の横で日の丸を持つ男の子と女の子を捉えた写真は「日本に土地を返せ」や「私たちは日本人です」といったメッセージが込められているということです。

一方、アメリカ軍の家族が「クバ笠」をかぶって談笑する様子や、アメリカ人の女性が商店で買い物をする様子をおさめた写真は、抵抗運動だけではない伊江島の日常を伝えています。

読谷村から訪れた女性は「伊江島の人たちの土地闘争の大変さや阿波根さんの思いが伝わってきます」と話していました。

写真展の実行委員会代表の玉城睦子さんは「阿波根さんというと平和運動家のイメージがあるが、それだけではなく、伊江島の人々みんなに愛情を注いだ方だと思っている」と話していました。

写真展は今月23日まで、入場無料で開かれています。