県 今年度の観光関連の収入 前年度の1割増を目標

沖縄県は今年度の観光関連の収入の目標値を、前の年度よりおよそ1割多い7908億円として、国内の観光客の安定的な確保と海外市場の拡大を進めていく方針を示しています。

沖縄県はこのほど今年度の観光に関する目標値を発表し、収入を前の年度よりおよそ1割多い7908億円としています。

新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行し、全国的に旅行マインドが上昇する中、この目標が実現すればコロナ禍前に沖縄を訪れる観光客などの数が1000万人に達した平成30年度を7.7%上回り過去最高を更新します。

目標の達成に向けた今年度の観光客などの数は843万人としていて、平成30年度に比べて15.7%減少しますが、1人当たりの観光消費額を30年度より2万円ほど多い9万3806円とすることで増収を見込んでいます。

また、延べ宿泊者数は平成30年度より3万人少ない2587万人、1人当たりの平均宿泊数は3.27泊としています。

県はこれらの目標値の達成に向け、国内の観光客の安定的な確保と海外市場の拡大を進めていく方針を示しています。

また、新型コロナや物価の高騰で影響を受けている観光事業者への経営支援や観光業に携わる人材の育成、それに交通基盤の強化などを進め、受け入れ態勢を充実させたい考えです。