県医療的ケア児支援センター 那覇に今月開所

人工呼吸器やたんの吸引など、日常的に医療的ケアが必要な児童の家族などから相談を受け付ける県の支援センターが、今月、那覇市に設けられることになりました。

今月28日に那覇市寄宮の沖縄南部療育医療センターに設けられるのは「県医療的ケア児支援センター」です。

医療的ケア児は、人工呼吸器による呼吸の管理やたんの吸引など、日常的に医療的ケアが必要な子どもで、県によりますと、ことし4月現在、468人いますが、増加傾向にあるということです。

必要な医療的ケアがそれぞれ異なるなか、市町村によっても相談体制が異なり、これまできめ細かな対応が十分にできていませんでした。

県の支援センターには、専門知識をもつ社会福祉士2人がコーディネーターとして常勤し、電話などで相談を受け付け、市町村や医療機関、福祉事業所などと連携して、必要な支援につなぐことを目指します。

また対応事例などを集め、家族や市町村などに情報提供するということです。

県によりますと、県内では17の市町村があわせて51人の医療的ケア児のコーディネーターを置いていて、県子ども生活福祉部の宮平道子部長は「利用者の意見も聞きながら、しっかり支援につなげていく体制を整えていきたい。全市町村にコーディネーターが配置できるようにも支援し、県が先頭に立って自治体や各機関と連携を進めていきたい」と話しています。