PFASの汚染源特定へ ボーリング調査の地点追加を検討

アメリカ軍普天間基地周辺の湧き水などから高濃度で検出されている有機フッ素化合物=PFASの汚染源の特定に向けた県の専門家会議が開かれ、データをさらに集めるため、ボーリング調査の地点を追加する方向で進めることなどが報告されました。

アメリカ軍普天間基地周辺の川や湧き水から高濃度の有機フッ素化合物=PFASが検出されていることを受けて、県は、汚染源の特定に向けた有識者による専門家会議を行っています。

18日は今年度1回目の会議が那覇市で開かれ、会議の冒頭、県環境保全課の知念宏忠課長が「地域住民に大きな不安を与え県民の関心が非常に高くなっている。専門的な立場からご意見をいただき汚染源特定に向けて取り組んでいきたい」とあいさつしました。

会議は非公開で行われましたが、県によりますと、PFASの濃度分布について事務局から、普天間基地から上流よりも下流側に位置する湧水の濃度が高い状況が続いていることなどを報告したということです。

また、専門家からこれまで汚染源の特定にはデータがさらに必要だと指摘が出ていたことを受けて、現在4地点で行っている今年度のボーリング調査で、新たな地点を追加する方向で進めることも報告したということです。

県は、今後のボーリング調査の結果の分析などを踏まえことし11月上旬に次の会議を開く予定にしています。