希少な渡り鳥エリグロアジサシの観察会 大宜味村

毎年、春から夏にかけて沖縄に飛来する希少な渡り鳥、エリグロアジサシの観察会が17日沖縄本島北部の大宜味村で行われました。

観察会は大宜味村教育委員会と地元の県立辺土名高校サイエンス部が開いたもので、近所の人など14人が参加しました。

参加者たちはまず、エリグロアジサシは絶滅のおそれがあり毎年、春から夏にかけて繁殖のため東南アジアやオーストラリアから沖縄に渡ってくると説明を受けました。

このあと村内2か所でエリグロアジサシを観察し、このうち塩屋湾では生けすの上に巣を作った親鳥がおなかの下でヒナを守っている子育ての様子を双眼鏡などを使って見入っていました。

小学生の男の子は「エリグロアジサシが海外から来ていることにびっくりしました」と話していました。

また辺土名高校サイエンス部の仲宗根諒大さんは「エリグロアジサシについて認識を深めた人が増えてよかったと思います」と手応えを話していました。

主催者は「エリグロアジサシの子育ては9月ごろまで続くので、優しく見守ってほしい」と呼びかけています。