警棒で高校生に大けが負わせた罪で在宅起訴 巡査を停職1か月

沖縄市の路上でバイクに乗っていた当時17歳の男子高校生に警棒を衝突させて、失明などの大けがをさせたとして在宅起訴された31歳の巡査を沖縄県警察本部は14日、停職1か月の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは沖縄県警察本部の巡査、前田光介被告(31)です。

巡査は去年1月27日の午前1時すぎ、沖縄市の路上を歩いてパトロールしていた際、当時17歳の男子高校生が運転するバイクを止めようと警棒を持った右手を差し出し、警棒を右目付近に衝突させて失明や顔を骨折するなどの大けがをさせたとして、先月、業務上過失傷害の罪で在宅起訴されました。

これを受けて県警察本部は、夜間に職務質問を行う際に定められている反射材のついた装備を身に着けないなどしたため重大な結果を招いたとして、14日、巡査を停職1か月の懲戒処分にしました。

県警察本部によりますと巡査は処分を受けた際、「裁判を控えているので、処分についてのコメントは控えます」といった趣旨の話をしたということです。

県警察本部の壱岐恭秀警務部長は「甚大な苦痛を被られました被害者やご家族をはじめ、県民の皆様に改めて深くおわび申し上げます。今回の事案を大変重く受け止め、職員に対して適正・適切な職務執行を徹底するなど同種事案の再発防止を図り、県民の皆様の信頼回復に努めます」とコメントしています。