尖閣諸島沖で活動 台湾の海洋調査船 日本のEEZから出る

12日、沖縄県の尖閣諸島の大正島沖の日本のEEZ=排他的経済水域で、海洋調査とみられる活動を行っているのが確認された台湾の海洋調査船は、13日午前、日本のEEZから出ました。

第11管区海上保安本部によりますと、12日午前8時50分ごろ、沖縄県の尖閣諸島の大正島の北およそ183キロの日本のEEZ=排他的経済水域で、台湾の海洋調査船「新海研一號」の船尾からワイヤーのようなものを海中に延ばしているのを巡視船が確認しました。

海上保安本部は、日本の同意を得ていない調査活動は認められないとして無線で中止を求めました。

一方、台湾の海洋調査船から応答はなかったということです。

その後、海洋調査船は12日午前10時55分ごろ、ワイヤーのようなものを引き揚げて、北北東に向けて航行し始めたということです。

そして、13日の午前5時前、沖縄本島の北西の日本と中国の地理的中間線を超えて、日本のEEZから出たということで、海上保安本部が引き続き警戒にあたっています。

日本の排他的経済水域で台湾の海洋調査船によるこうした活動が確認されたのは、先月15日に波照間島沖で確認された以来です。

一方、13日午後0時45分ごろ、尖閣諸島の大正島の西北西およそ40キロの沖合で、台湾漁船から男性1人が海中に転落し、台湾当局から通報を受けた海上保安本部が捜索にあたっています。