「石西礁湖」で座礁 事故から約半年 貨物船の撤去作業始まる

石垣島沖合の国内最大のサンゴ礁が広がる海域で座礁した、中国の貨物船を撤去する作業が、事故発生から半年近くたった13日、始まりました。

パナマ船籍の中国の貨物船「シンハイズー2」は(8461トン)はことし1月、国内最大のサンゴ礁海域で国立公園に指定されている「石西礁湖」で座礁しましたが、撤去が進まず、石垣市や竹富町は、環境悪化が懸念されるなどとして、船会社に早期に撤去するよう求めていました。

こうした中、事故発生から半年近くがたった13日、撤去を請け負う業者が作業を開始しました。

NHKのカメラでは、13日午前10時すぎから大きなクレーンを搭載した運搬用の船や小型の作業船が、座礁した貨物船のそばまで近づいて周辺を動いている様子を確認することができます。

県によりますと、貨物船の周りにブイを置いて周囲200メートルの範囲で船舶の航行の自粛を呼びかけ、安全確保を図るということです。

また、今後、サンゴへの影響を最小限にすることを前提にウッドチップの抜き取りや海底での回収を進めながら、「船尾部」は切断して解体・撤去を進め、「船首部」は補強したうえで海に浮かせて撤去するなどして来年の2月には作業を終了する見込みだということです。