沖縄本島と先島諸島などを結ぶ海底ケーブル完成

沖縄本島と先島諸島などを結ぶ高速・大容量の通信が可能となる海底ケーブルが、今月、新たに完成し、通信各社は今後、離島でのスマートフォンなどの通信速度の向上を進めていくとしています。

新たに完成したのは、高速・大容量の通信が可能となる海底ケーブルで、沖縄本島と石垣島の間、久米島と宮古島の間を結ぶ、あわせておよそ720キロ分です。

沖縄セルラー電話とNTT西日本、それにソフトバンクの3社が共同して、去年1月から整備を進めてきたもので、13日、各社の代表者らが玉城知事に完成を報告したうえで、記者会見を行いました。

3社によりますと、新たな海底ケーブルの完成によって通信容量が拡大するため、今後、速やかに石垣島や宮古島など、離島でのスマートフォンの通信速度の向上を進めていくとしています。

また、すでに敷設されているものとあわせて、本島と離島を結ぶケーブルが全長1000キロ余りにわたり、ぐるっと1周まわる形で結ばれたことになり、災害時に被害を受けた場合でも通信を維持できる可能性が高くなるのが特徴だということです。

沖縄セルラー電話の菅隆志社長は「新たな海底ケーブルをしっかり活用して、本島や離島のみなさまの新しいライフスタイルをサポートし、経済の発展や災害に強い強じんなネットワークを構築していきたい」と話していました。