生き物の進化をたどる企画展 那覇 県立博物館・美術館

およそ38億年にわたる生き物の進化の歴史を知ってもらおうと、およそ780点の標本や化石などを集めた企画展が那覇市の県立博物館・美術館で行われています。

企画展「みんなの進化展」はおよそ38億年にわたる生き物の進化の歴史を知り、琉球列島の島々で独自の進化をしてきた固有種への理解につなげてほしいと、県立博物館・美術館で先月から開かれています。

会場では、マンモスや恐竜の化石をはじめとして、およそ780点の標本やはく製などが展示されていて、およそ100枚のパネルで進化の過程や仕組みについて説明されています。

このうち「祖先たちのものがたり」では、ホモ・サピエンスの模型などが展示され、ヒトが歩んできた進化の過程をさかのぼって学べるようになっています。

また、最後には、沖縄などの琉球列島でヤンバルクイナなどの固有種がどのようにして進化し、誕生していったのかが紹介されています。

県立博物館・美術館の生物担当の菊川章主任学芸員は「さまざまな生き物がとにかくいるということと、すべて『進化の糸』でつながっている親戚どうしということを感じてほしい」と話していました。

企画展は休館日を除くことし9月3日まで開催されていて、学芸員による解説や関連のイベントも予定しているということです。