沖縄そして世界中のサンゴ礁保全へ OISTと県内企業が連携
OIST=沖縄科学技術大学院大学は、先端技術と産業用の機材を活用して県内をはじめ世界中のサンゴ礁の保全を進めるため、県内企業などと連携したプロジェクトを立ち上げました。
11日発表されたプロジェクトは、OIST=沖縄科学技術大学院大学と、通信事業者や県内の観光業の企業など8社が参加しています。
大学で開かれた記者会見で、カリン・マルキデス学長は「沖縄の美しいサンゴ礁を守っていきたい。そして沖縄にとどまらず、世界のほかの場所でも将来の世代の環境を守ることに貢献していきたい」とあいさつしました。
プロジェクトでは、OISTが先に発表した、採取した海水からサンゴのDNAを解析して生息するサンゴの種類を判別する先端技術と、企業が所有する産業用の機材を活用して、まずは、座間味村周辺の海のサンゴ礁の実態を把握したうえで、海域に適した種類のサンゴの植え付けを行いたいとしています。
メンバーの1人、OISTの佐藤矩行教授は「サンゴ礁の理解をしないと保全活動はできないので、サンゴ礁を正確に理解していきたい。また、サンゴの植え付けをきっかけに県内全体で保全するということになればと思う」と話していました。