久米島の訓練の兵士移動 オスプレイ使用の検討が判明

今月久米島にある航空自衛隊の分屯基地で行われる予定のアメリカ海兵隊の海洋監視の訓練をめぐり、兵士の移動に初めて輸送機オスプレイの使用を検討していることが、久米島町などへの取材で分かりました。

アメリカ海兵隊は航空自衛隊久米島分屯基地で小型のレーダーを使った海洋監視の訓練を行っていて、ことしは今月15日から3日間を予定しています。

訓練に参加する海兵隊の隊員は、これまで民間のフェリーを使って島まで移動していました。

一方、ことしは海兵隊の輸送機オスプレイを使って隊員の一部を分屯基地の敷地に直接、運ぶことを検討していることが久米島町などへの取材で分かりました。

町によりますとオスプレイが久米島に飛来したことはなく、今回が初めてになるということです。

今月7日、沖縄防衛局からオスプレイが飛来した際は住宅地上空を避けることや夜間飛行はしないと説明があったほか、離着陸は自衛隊の施設で行うことから、町は抗議や申し入れは行わないとしています。

アメリカ海兵隊は、有事が起きた際、離島などに小規模な部隊の展開を行う構想を進めていて、久米島へのオスプレイの飛行もこの構想と関連する動きだとみられます。