教員不足解消へ 県教育庁が臨時任用の教員募集説明会

県教育庁は、夏休み明け以降の学校現場での教員不足の解消などを目指して、臨時任用の教員の募集説明会を開きました。

県内の教員の数は、先月の時点で、定員に対して、小学校で14人、中学校で16人、高校で6人の合わせて36人が不足しています。

こうした中、県教育庁は10日臨時任用の教員の募集説明会を那覇市で開きました。

説明会ではまず、県教育庁学校人事課の城間勝人事管理監が「1人でも先生が足りない状況は子どもたちの教育に大きな影響がある。これから先生になりたいという人が1人でも増えたらうれしい」とあいさつしました。

そして、学校現場で働いた経験のある県の職員が、教員として働くことで感じられるやりがいや、今年度県教育庁に「働き方改革推進課」を設置し、教員の負担軽減に向けて取り組んでいることなどを伝えた上で、臨時任用の教員として登録する方法について紹介していました。

説明会には、教員免許を持つ人だけでなく取得見込みの大学生も参加していて、県は、夏休み明け以降の学校現場での教員不足を解消するだけでなく、大学卒業後の進路として教員を視野に入れてもらうことにもつなげたいとしています。

説明会に参加した那覇市の23歳の男性は「教員になりたいという気持ちと不安な気持ちもあったが、参加してみて、マイナスな面だけでなくやりがいを改めて知ることができて、教員として働きたいという気持ちが大きくなりました」と話していました。