県内小学校に沖縄戦をテーマにした絵本を寄贈

七夕にあわせて7日、絵本を通して子どもたちを育む取り組みを行っている団体が、県内のほぼすべての小学校に、沖縄戦をテーマにした絵本を寄贈しました。

寄贈された絵本は、「なきむしせいとく沖縄戦にまきこまれた少年の物語」です。

寄贈したのは、絵本を通して子どもたちに平和について考えてもらおうと取り組んでいる一般財団法人、「絵本未来創造機構」で、7日は代表者らが県庁を訪れ、半嶺満教育長に絵本を手渡しました。

この中で「絵本未来創造機構」の仲宗根敦子理事長は、「こんなことがあったのかと胸が苦しくなる本ですが、だからこそいまの平和の大切さを感じられる素晴らしい絵本です」と選んだ理由を説明しました。

この絵本は、日本を代表する絵本作家の1人、田島征彦さんが描いたもので、主人公の少年「せいとく」が、沖縄戦に巻き込まれ、凄惨な戦場の様子を目の当たりにしながら生き延びる作品です。

県内におよそ260あるすべての市町村立小学校の図書館向けに贈られるということです。

仲宗根理事長は、「もし自分の身に起こったらとか大切な人がこうなったらとか、想像力を働かせて、世界が平和になることが大切だということを感じてほしい」と話していました。