新型コロナ 入院患者1000人超す 昨年夏のピークに匹敵

新型コロナウイルスの感染が急拡大している沖縄県内では、入院している患者が1000人を超え、去年夏のピークに匹敵する規模になっていて、県は緊急の会見を開き、感染対策をとるよう呼びかけました。

沖縄県内では新型コロナの感染が急拡大し、入院患者は5日現在、1067人と、先週末から1000人を超えています。

これまで最も多かったのは去年8月の1166人で、県は去年夏のピークに匹敵する規模になっているとして、5日午前、対応を協議する会議を開きました。

池田副知事は午後に開いた緊急の会見で、「医療従事者の感染もあって医療現場がひっ迫していて、救急患者の受け入れが難しいケースが起きている」と述べ、危機感を示しました。

そのうえで、体調が悪い時は外出を控え、特に高齢者など重症化リスクの高い人には接触しないようにし、混雑したバスやモノレールに乗る際は、マスクを着用するなど感染を広めない対策を取るよう呼びかけました。

また、診断書などの証明書を求めて発熱外来を利用する人がいるとして、事業所に、証明書の代わりに抗原検査キットの結果を撮影した写真を活用するよう求めました。

県によりますと、4日、厚生労働省から審議官を含む3人の職員が県に派遣されていて、酸素濃縮装置の確保など医療や介護現場で起きている課題の解決に向けて対策を検討しているということです。