沖縄 新型コロナ感染拡大 薬剤師会“検査キットの備えを”

新型コロナウイルスの感染拡大で医療現場がひっ迫する中、沖縄県薬剤師会は、4日県庁で記者会見し、「医療用の抗原検査キットや解熱鎮痛薬を準備してほしい」として、会のホームページに掲載されている薬局の地図などを活用するよう呼びかけました。

この中で、沖縄県薬剤師会の前濱朋子会長は、新型コロナの感染拡大で医療提供体制がひっ迫していることを踏まえ、「最寄りの薬局を活用して、かかりつけ薬局、薬剤師から適正な説明を受けて、抗原検査キットや解熱鎮痛薬を準備してもらいたい」と述べました。

その上で、「薬剤師会のホームページに医療用の抗原検査キットが販売されている薬局の一覧表や、所在地を落とし込んだ地図を掲載しているので活用してほしい」と呼びかけました。

ホームページの地図上には新型コロナとインフルエンザの感染を同時に検査できるキットがある薬局は赤色で、新型コロナだけの検査キットを購入できる薬局は紫色で、あわせて216か所が示されています。

このほか、ホームページには、解熱鎮痛薬の一覧表や服用上の注意点、薬のパッケージの写真も掲載されています。

薬剤師会によりますと、他の都道府県では検査キットのニーズが高まっていないことなどから、現時点では沖縄県内での供給は安定しているとしています。

また、薬剤師会は、キットや薬を備える一方で、重症化リスクの高い人は受診控えをすることなく、医療機関に行ってほしいと呼びかけています。