浦添市 認可外保育施設に給食ケータリング開始 乳児死亡受け

去年、那覇市の認可外保育施設で乳児が死亡した事故を受けて、浦添市が3日から認可外保育施設への給食のケータリングを始めました。
認可外保育施設の職員の負担を減らし、保育の質の維持や向上につなげるねらいがあるということです。

去年7月、那覇市の認可外保育施設で生後3か月の乳児が死亡した事故をめぐっては、睡眠中の乳児をきめ細かく観察していなかったことなどが明らかになっていて、市が行った立ち入り調査で施設の安全管理に問題があったと指摘されています。

この事故を受けて、那覇市に隣接する浦添市では、市内にある8か所の認可外施設に対して、3日から給食のケータリングを始めました。

このうち浦添市内間にある童心保育園では、午前11時ごろに給食や食器の入ったケースが届き、保育士が皿にごはんやおかずなどを盛り付けて、園児たちに給食を食べさせていました。

浦添市では、以前から認可外施設の職員の負担が課題となっていて、童心保育園でもこれまで保育士が食材の買い出しをしたり、毎日午前6時ごろから給食を作ったりしていました。

ケータリングによって、子どもたちと関わる時間が増えるため、保育の質の維持や向上につながることが期待できるということです。

「童心保育園」の石原理紗園長は「落ち着かない子や乳児にも目が届いて、見守りを強化できるのがとても助かりました。子どもたちにも栄養たっぷりのご飯を食べさせられてとてもうれしいです」と話していました。

浦添市はこのケータリングの事業に一括交付金を活用していて、補助の期間は令和9年度までのおよそ5年間になっています。