DX活用しホテルの課題を解決 実証実験の施設が開設 うるま

人員不足などホテルが抱える課題をDX=デジタルトランスフォーメーションで解決しようと実証実験を行うための施設が30日、うるま市に開設されました。

施設を開設したのは、東京に拠点を置くホテルの管理システムなどを開発する会社です。

会社ではDX=デジタルトランスフォーメーションを活用することでホテルの人員不足を克服し、コロナ禍の非接触の接客にも対応できるようなシステムを確立することを目指しているといいます。

うるま市洲崎の7階建ての建物の6階と7階に合わせて38室の客室を設けました。

施設内では、接客やルームサービスなどはロボットが担い、食事や飲み物を部屋の中に入って配膳したり、入り口で利用客を出迎えたりします。

施設内には合わせて23台のロボットが配置されていて、それぞれ適正に動くことができるか検証を進めることにしています。

また、スマートフォンに登録した顔や指の静脈のデータを使い、客室に入れるようにするほか、部屋の空調や電気を設定でき、ルームサービスも頼めるということです。

宿泊客がスマホを使ってどこまで快適に過ごすことができるのか、確認することにしています。

会社によりますと、こうした施設は国内では初めてだということで、実証実験を重ねて将来的にはホテルへのシステムの導入を目指しています。

施設の藤原猛所長は「観光に特化したデジタルサービスが安全で安心か確かめて、システムを成熟させていきたい」と話していました。