LGBTQ ドキュメンタリー映画 琉球大学で上映会

LGBTQなど性的マイノリティーの人たちの権利の向上を呼びかける6月の「プライド月間」にあわせて、当事者と家族の葛藤や絆を描いたドキュメンタリー映画の上映会が西原町の琉球大学で開かれました。

上映会は琉球大学法科大学院が企画し、構内の図書館には学生や性的マイノリティーの人たちを支援する団体などおよそ20人が集まりました。

ドキュメンタリー映画「沖縄カミングアウト物語」は、自分らしく生きるため故郷の沖縄を離れ上京したかつきさんが、ゲイであることを打ち明けられなかった葛藤や、カミングアウト後に強くなった家族の絆が描かれています。

上映後の座談会で、支援団体「ピンクドット沖縄」の高倉直久代表理事は「沖縄は親戚などとの距離感が近いだけに、カミングアウトしにくい面がある」と指摘しました。

また、映画を制作した松岡弘明監督は「自分がゲイであることを告げる前に、一番の理解者だった母親を末期ガンで亡くしました。かつきさんの家族を通して希望を届けたかったです」と話していました。