OISTなどが研究開発した新種のコメ「ちゅらおとめ」と命名

沖縄県恩納村にあるOIST=沖縄科学技術大学院大学などが研究開発を進めてきた血糖値の上昇を抑える働きがある新種のコメが「ちゅらおとめ」と命名され、28日発表されました。

OISTと恩納村は、5年前から肥満の抑制につなげようと、消化されにくいデンプンを含み、血糖値の上昇を抑える働きがあるコメの生産に向けて共同で研究を行ってきましたが、このほど開発に成功しました。

28日は関係者が参加してコメの命名式が行われ、OISTのカリン・マルキデス学長が、一般の公募の中から選ばれた「ちゅらおとめ」と命名したと発表しました。

その上で「恩納村や農家など、地元の皆さんの協力なしでは実現しなかった。今後も協力して、さまざまなプロジェクトを行いたい」とあいさつしました。

OISTによりますと、糖尿病を患う患者に、食べてもらったところ、食後の血糖値が通常のコメと比較して低下したことが確認され、肥満や生活習慣病の改善につながることが期待できるとしています。

まだ販売のメドは立っていませんが、今後、加工食品などとして商品化を目指すということです。

参加者はさっそく試食し、恩納村の長浜村長は「体によさそうな独特な味で、おいしい」と話していました。

研究開発を行ったOISTの佐瀬英俊教授は「肥満や糖尿病の予防などが期待できる。多くの人に食べて頂き、新しい商品開発につなげたい」と話していました。