「携帯電話からウイルス拡散」などのうそで1110万円の被害

那覇市の50代の男性が「携帯電話からウイルスが拡散し被害が出ている」などと言われて、現金などおよそ1100万円をだまし取られました。
県内では特殊詐欺の被害が相次いでいて警察が注意を呼びかけています。

警察によりますとことし4月30日、那覇市に住む50代の男性の携帯電話にコールセンターのスタッフを名乗る男から「有料アプリの料金を滞納している。きょう30万円払えば、解決後、保証協会が全額払い戻してくれる」などと言われました。

男性は30万円分の電子マネーを購入してだまし取られ、その後も今月16日までの間に複数の男から電話で「あなたの携帯電話がウイルスに感染し、多額の被害が出ている。今なら保証協会が補償できる」などといったうその電話を受けました。

男性は、男らに指定された金融機関の口座などに21回にわたって合わせて1110万円を振り込むなどしてすべてだまし取られたということです。

被害者が警察に相談したことで事件が発覚しました。

警察によりますと今回を含め県内ではことしに入り特殊詐欺事件の被害が19件確認されていて、被害額は合わせて1億円余りに上っているということです。

去年1年間の被害額をすでに1000万円近く上回っています。

警察は、スマホアプリなどの未払い料金を請求する電話がかかってきた場合には1人で判断せずに、必ず家族や警察に相談するよう呼びかけています。