平和祈念公園の台湾出身者慰霊塔で台湾出身の戦没者を悼む

糸満市の平和祈念公園にある太平洋戦争で犠牲になった台湾出身者の慰霊塔で、24日、顕彰祭が行われました。

平和祈念公園にある「台湾の塔」で24日行われた顕彰祭には、台湾関係者や沖縄県の県議会議員などおよそ70人が出席しました。

この中で台湾の退役軍人の団体で理事長を務める朱家煌(しゅ・かほう)さんは「異国の地に永遠に葬られた英霊に深い敬意と哀悼の意を表します」と追悼のことばを述べました。

台湾は日清戦争後の1895年から太平洋戦争が終結した1945年までの50年間、日本の統治下にあり、台湾の軍人・軍属およそ20万人が太平洋戦争に動員され、およそ3万人が命を落としました。

平和の礎には、このうち34人の名前が刻銘されています。

看護婦として上海にあった旧日本軍の陸軍兵站病院で働いた廖淑霞(りょう・しゅくか)さん(95)は「平和の礎には34人の名前があるが、34人だけだとは思えない。世界平和のため、みんな仲良く、戦争がないように祈った」と話していました。